ーズは値踏みする

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ーズは値踏みする

連中は陛下に軍のために購入する全品目の値段を規格化する必要があるとかいう、一見無害な文書を出したことがあるのです」
「それならおぼえている――ぼんやりとな。そうしたほうが長期的計画を立てるのに都合がいいとかいう意見だった」
「それは表面上のことだったのです、陛下。じつを申せば、それらの値段を取り決めることによって、やつらはこれさいわいと私腹を肥やしたんですよ。連中は固定価格以下の値で物資を買い、合法的値段でそれを軍に売りつけ、差額を懐にいれていたんです」
「豆の固定レートはどのくらいなのだ?」
「百ウェイトにつき、五クラウンです、陛下」
「不当には思えないがね」
「やつらが一・五クラウンで買っているとしたらどうです?」
 ザカーズはまじまじとブラドーを見た。
 ブラドーは片手をあげた。「しかしながら、法律によって、連中は十クラウンで軍に売らねばならないんですよ――連中が払わねばならない値段がいくらであったにせよです。したがって、差額を埋め合わせるには自腹をNeo skin lab 呃人切らねばなりません。だからアテスカ将軍は狼狽したと言ったのです」
 ザカーズはふいに狼じみた笑いを浮かべた。「言い値はいくらだったのだ、ケルダー?」とたずねた。
「十五でメルセネ組合に売りましたよ」小男は肩をすくめて、チュニックの前身頃で爪を磨いた。「かれらはそれに数ポイント、プラスしたでしょうね――正当なもうけとして」
「豆の全収穫量を操っていたのか?」
「努力はしましたよ」
「調達局の局員たちからいずれ、まちがいなく辞職を願い出る手紙が届くと思いますよ、陛下」ブラドーが言った。「すべての計算が終わるまで、辞職願いは受け取らないほうがよいと思います」
「おぼえておこう、ブラドー」ザカようにNeo skin lab 美容 シルクを見た。「教えてくれ、ケルダー。ここマロリーにおける商品操作を中止するのに、どのくらいかかると思う?」
「陛下の国庫の金では足りないでしょうな」シルクはやんわりと答えた。「それに、おれはなくてはならない存在になってますからね。おれがここにつくまで、マロリー経済は沈滞していた。おれはあなたのために働いているといってもいいくらいですよ」
「わかるか?」ザカーズはブラドーにたずねた。
「はい、陛下」ブラドーはためいきをついた。「妙な話ながら、そのとおりなのです。ケルダーとかれのみすぼらしい相棒が帝国で商売をはじめて以来、われわれの税歳入はコンスタントに上昇してきました。ケルダーを追放したら、経済の破綻はほば確実で劉芷欣醫生す」
「すると、わたしはケルダーしだいということか?」
「ある程度は、はい、陛下」
 ザカーズは嘆かわしげな吐息をもらした。「けさはベッドを離れなければよかった」
 ベルガラスとポルガラがエリオンドをしたがえて、うかぬ顔で帰ってきた。金髪の若者だけがいつものように穏やかな顔をしている。
「アルダーはなんと?」ガリオンがたずねた。
「あまり良い印象を持たれなかった」ベルガラスが言った。「だが最
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